最近、ワインにまつわる悲しい出来事があったのでご紹介します。
ちょっと奮発して高めのワインを開けた日のことです。
いつものようにコルクを抜栓して、コルクに染みているワインの香りを確認。
この時点では、違和感はそれほど感じませんでした。
グラスに注いで、さらに香りを確認。
「おや?何か変だ!!」
想像していたような香りがしないのです、、、
とはいえ、少し古いビンテージだったので、
香りが開くのに少し時間がかかることもあります。
なので、とりあえずしばらく放置してみました。
そして、ひと口飲んでみると、
「やはり何か変だ!!」
想像していたような味がしないのです、、、
「開けるのが早すぎたのか?」
そんなはずはないと思いつつも、
しばらく放置すると変化することもあるので、気長に待ってみました。
「これもワインの楽しみ方のひとつだし!」なんて思いながら
それから、放置→ひと口飲む→放置→ひと口飲むをしばらく繰り返すのですが、
結局、食事が終わるまで状況は好転しませんでした。
確認を重ねていくうちに、これは「ブショネ」ではないかという結論に達しました。
「ブショネ」とは、コルクに残留した塩素とコルクのカビが化学反応して
生成される物質が原因でワインが劣化する現象です。
興味がある方は調べてみてください。ネット上でも詳しい解説が出ています。
「ブショネ」とはワイン好きには、かなり残酷な結果です。
「ブショネ」は基本的にはコルクが原因なので、
ワインが瓶詰されコルクで栓をされた時点で結果が確定してしまうのです、、、
ワインは熟成させて楽しむこともあります。
なので、何年も大切にワインを保管して、
何かの記念日に飲むなんてこともあります。
でも、そのワインが「ブショネ」だった場合、
ワインを大切に保管していた時間すべてが
最初から無駄だったということに気付かされるわけです、、、
結構、残酷ではないですか?
私も過去に何回も経験したことがあります。
その都度、「なぜこのワインに限って、、、」と、
非常に悲しい気持ちになります。
ちなみに、これが最近引き当てた「ブショネ」ワインです。
やす